著者等紹介
こうのあおい[コウノアオイ]
1936年東京生まれ。東京芸術大学図案科卒。その後、ストックホルム王室デザイン工芸大学で、主にレタリングを学ぶ。1961年イタリア・ミラノに移住。マックス・フーバーのスタジオにて助手を務めるかたわら、イラストレーションの仕事に協力する。現在まで、主にテキスタイル、カーペット、絵本、玩具を手がけ、併行してエッチング、セリグラフ、絵画制作も行う。現在、南スイス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
147
風が吹くと一瞬ざわめくけれど、また静寂に包まれていく季節、長く厳しかった冬はもうすぐ過ぎようとしている。深く降り積もった今年の雪も溶けてしまうのか。小さな雲、冬のはじまり、しとしと沁みていく静けさ。こうのあおいさんのこの絵本は1972年にイタリアで初めて出版された。添えられている言葉がなくても作者の感性は伝わってくる。東山魁夷さんの冬、葉祥明さんの冬、芸術家それぞれの表現があるけれど、シンプルにデザインされているこの作品からも、針葉樹に降り積もる凍てつく世界が堪能できる。ここに棲む生き物への愛も忘れずに。2025/03/16
♪みどりpiyopiyo♪
63
cloudyなグレーと雪の白。澄んだ 湿った 冬の空気。曇ってるのに明るくて。穏やかに静かで動きがあって。2017/02/03
keroppi
61
図書館にて。とてもシンプルでグラフィカルな絵が、想像を掻き立てる。真っ白いページまである。真っ白い中にも、楽しさがある。2018/11/30
ぶんこ
59
実にシンプルな絵本で、そのシンプルさが際立って美しい世界を築き上げているようでした。特に「くうきが とつぜん つめたくなって あめかな?」「それから ふわふわとした ゆきに なりました」のページは、本当に雨から雪になっていく森に佇んでいるようでした。2020/11/25
momogaga
57
【おとなこそ絵本を】北欧の冬を感じさせる絵本です。作者の略歴を見るとさもありなんですね。本物の北欧の冬を経験したくなりました。2017/08/27
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- 和書
- アメリカよ、驕るなかれ