内容説明
第二章以降を全面的に書き改めた増補新版。混迷を続ける現代にあって「時のしるし」を見極め、全被造物を優しさといつくしみをもって見守る神のまなざしが、わたしたち一人ひとりのまなざしとなるようにと願う、変わることのないメッセージ。
目次
第1章 聖書からのメッセージ
第2章 人生の歩みの中で(いのち―誕生から成長;成人・結婚;老いを生きる)
第3章 生と死をめぐる諸問題(生命操作と生命倫理;生と死の尊厳;いのちを脅かすもの)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひまわり
3
カトリックは断罪するところではなく、愛を実行するところなのだと。過去に行き過ぎたところがあったことを反省し、弱いもの小さいものへ手を差し伸べることが教会のつとめと明言。要理だけでは割り切れないところを述べてくれて、広く読まれるといいなと思う。2018/06/19
urokogumo
3
自死に対してのカトリック教会の姿勢を知りたくて読んだ。個人・世界的な問題についてカトリック教会の立場から真摯に述べられていると感じた。2017/11/23
もちもち
1
いのちのことについて書かれていた。わたしはこういう問題に向き合うことがすこぶる苦手だけれど、書いてあることはすべて「そのとおりだなあ」と感じられました。でもやっぱり生命倫理に関わる話題は、易しく書かれていても優しく書かれていても、つかれる!でも、ゆっくりでいいから逃げずに向き合いたいものだなあ。カトリック教会の考える、まさにタイトル通りのいのちへのまなざしを知ることができました。2018/06/07