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出版社内容情報
☆第38回日本出版学会賞受賞作
● あなたは知っていますか?
敗戦直後、GHQによる児童出版物の検閲があったことを!
長い間、占領下の児童文学は「空白期」といわれていました。日本では、その時期に刊行された児童出版物の多くが散逸していたからです。
しかし、メリーランド大学プランゲ文庫には、GHQの検閲を受けた児童出版物――児童書、児童雑誌、児童新聞が保存されていました。児童書はおよそ8000タイトル。検閲印や検閲番号などが刻まれた児童書からは、GHQが言論の自由を保障する一方で、言論統制されていたことを物語っています。
違反とされた箇所はどこか、何が削除され、何が変更を余儀なくされたのか、具体的な事例から真実が見えてきました。
メリーランド大学客員研究員として、プランゲ文庫で児童書の書誌的整理・目録化に携わった著者が、検閲する側とされる側に、検閲によって何が起きていたかを探り、その真相に迫ります――。
児童出版物の調査をはじめて20年――その研究成果がここに!
[目次]
第Ⅰ章 メリーランド大学プランゲ文庫の「児童書コレクション」
第Ⅱ章 児童書検閲の諸相 読み物、絵本、漫画など
第Ⅲ章 児童雑誌にみる検閲
第Ⅳ章 児童新聞にみる検閲
第Ⅴ章 紙芝居にみる検閲
第Ⅵ章 宣伝用刊行物の没収と児童書
第Ⅶ章 月刊英雑誌「SILVER BELLS」-日米のかけ橋をめざして
資料
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