内容説明
アイヌ民族とともに生きる架け橋はなにか…。現代の読者に鋭く問いかける。若者ジンが夢を抱いて北海道に渡ったのは、15歳の春。しかし、その豊かな大地は、激動の時代に生きぬく誇り高いアイヌ民族の故郷でもあった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かつおさん
23
毎年、Uマラソンで訪れていたサロマの歴史を知りたくて買った本。けど、書かれていたのはアイヌ民族と侵略民族シャモ(和人)の話。日本は、島国のためか教育のせいか日本にも人種差別があり、侵略民族であったという意識が薄い人が多いように思う。日本はフェアーな近代史をちゃんと学校で教えるべき。TVも視聴率目当てのゴシップ、お笑いネタばかりでなくこうした話にも日常的に時間を割くべきでは? 恥をかくのは母国の歴史を語れず、本当の差別や侵略の何たるかを意識できないまま将来、世界に出て行く日本の子供達なのだから。いい本🍀2020/06/25
おはなし会 芽ぶっく
7
15歳の春、夢を抱いて北海道に渡ったジン。理想郷を求めてサロマ湖(ポロトー)に行く。そこでアイヌの若者と出会うジン。アイヌ民族と共生することはできるのだろうか?2019/03/24