感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみ
1
ほぼ毎日のようにはがきや封書が行き交っていた模様に、はからずも大正の時代のコミュニケーション様式を垣間見る。当時の人にとってのはがきは、現代のメールのようなものか。「明日●●時に行きます」的な待ち合わせまではがきでやりとりされていて、逆にはがきの可能性にびびるw 二人の交流が途絶えてから50年余りを経て再現された書簡の往復は、つまり、二人とも、相手から受け取ったほぼすべての手紙を保存していたということ。宮本が一方的に断ち切る形で終わった二人の関係だったが、通り一遍以上の感情が残っていたのだろうか。2013/03/05
nim
0
「あなたの発作(自己嫌悪する癖)はどうしたら止まるのでしょう」この言い回しにフイタ。百合子から芳子への親愛の情がユーモラスに表されていて微笑ましいです。2012/04/24