出版社内容情報
宗教改革500年記念復刊
ルターの「卓上語録」から特に自伝的な文章を抜粋。編訳者による詳細な解説をその間に配し、ルターの激動の生涯と、福音的・改革者的信仰、そしてユーモアあふれる自由な人間性を生き生きと伝える。
【目次より】
1 両親の家と少年時代(一四八三―一五〇五年)
2 修道僧時代(一五〇五―一五一七年)
3 ルターとシュタウピッツ
4 誘 惑
5 ヴィッテンベルク
6 宗教改革の発端
7 テッツェル
8 アウクスブルク(一五一八年)
9 アウクスブルクよりウォルムスまで
10 ウォルムス(一五二一年)
11 アウクスブルク(一五三〇年)
12 結 婚(一五二五年)
13 子どもたち
14 アイスレーベン(一五四六年)
15 最期の日
マルティン・ルター[マルティン ルター]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃんたか
21
某雑誌で偉人ランキング三位を記録したルター。彼の起こした改革は政治、経済、文化と多方面に渡って影響を及ぼす大事件であった。宗教改革の歴史理解には、カトリック内部の神学論争が当初の想定を遥かに上回る規模に及んだという一般理解がある。ルターは教会からの破門を望んだ訳では無く、教皇を頂点とする歪んだ搾取構造が正当な議論を通じて改善することを期待したのだ。論争過程でその不可能を悟った時、彼の生死はまるごと神に委ねられ、その内面は殉教者の決心そのものとなった。歴史の必然は確信の内になされ、人知を越える奇跡となった。2017/12/27
ブルーローズ
3
教科書等で見るルターは成し遂げた人だが、当然その前の段階があるわけで、ということがわかる本。2017/08/17
huyukawa
2
自伝というが厳密には自伝ではない。それにしても活版印刷前では修道士ですら聖書を読んだことのない人がいたとは。また、サタンの誘惑があるから抑制が鍛えられるという部分も興味があった。神が強いと悪魔が相対的に弱くなる。時代を感じさせられた。2017/07/15
tamioar
1
伝記ではあるが、自伝ではない。2017/07/29