出版社内容情報
人文学は、人間の精神的営みの成果を研究する学問である。人間が創造し創作した文化現象の意味を解き明かすことを目的としている。本書では、人文学の中で、文学、歴史学、美学といった領域を中心に、執筆者がそれぞれ具体的な研究例を示しながら、対象へのアプローチの方法をわかりやすく解説している。現在的課題を視野に入れた研究方法を、提示する一書である。なお、各章末に研究のための必読文献も紹介している。
内容説明
人間のこれからを見つめるための、文化理解の方法。人文学は、私たちの知性や想像力を豊かにし、より良い未来を志向させる源泉となる。
目次
第一章 『源氏物語』の「源氏」とは、誰のことを指しているのだろうか―古典文学を読み解くための要語案内
第二章 作品研究の方法―井伏鱒二「鯉」の分析を例として
第三章 現代日本語の文法研究
第四章 歴史学は未来学―日進月歩の研究環境からみえるもの
第五章 大阪文化としてのOSK日本歌劇団―オーラル・ヒストリーを用いて
第六章 建築美学―創造主義と卓越主義を超えて
第七章 人文建築教育考
第八章 近現代文学で「現代の国語」を教えるために―芥川龍之介「羅生門」による試案
著者等紹介
西尾宣明[ニシオノブアキ]
追手門学院大学文学部人文学科教授
村口進介[ムラグチシンスケ]
追手門学院大学文学部人文学科准教授
佐藤貴之[サトウタカユキ]
追手門学院大学文学部人文学科准教授
藪崎淳子[ヤブザキジュンコ]
追手門学院大学文学部人文学科准教授
久水俊和[ヒサミズトシカズ]
追手門学院大学文学部人文学科准教授
広瀬依子[ヒロセヨリコ]
追手門学院大学文学部人文学科講師
松井健太[マツイケンタ]
追手門学院大学文学部人文学科講師
青島啓太[アオシマケイタ]
追手門学院大学文学部人文学科准教授
東口昌央[トウコウマサテル]
追手門学院大学文学部人文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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