内容説明
なぜ、小泉は安倍を後継者に選んだのか?なぜ、靖国参拝にこだわり続けたのか?派閥の領袖でもない男が、3度目の正直で権力闘争に勝利した。短命と思いきや、5年半も政権を維持、日本経済の失われた10年にピリオドを打ち、道路公団、郵政民営化を成し遂げ、あの北朝鮮相手に拉致被害者を取り戻した。その1980日の軌跡を追った。
目次
第1章 始動
第2章 序曲
第3章 災厄
第4章 転戦
第5章 電撃
第6章 展開
第7章 決断
第8章 離陸
第9章 断行
著者等紹介
倉重篤郎[クラシゲアツロウ]
毎日新聞社・論説室専門編集委員。1953年東京生まれ。1978年東大教育卒、同年毎日新聞入社。水戸、青森支局、東京本社整理部等を経て1985年から政治部、2001年千葉支局長、2003年政治部編集委員、2004年政治部長、2006年大阪本社編集局次長、2007年東京本社編集局次長、2009年論説副委員長、2010年専門編集委員兼論説委員、2011年論説委員長、2013年4月1日から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みじんこ
1
上巻は小泉という人物から選挙後の保守新党吸収まで。派閥順送り人事の停止や決断する時はハッキリと決めるリーダーシップ、それらの要素が小泉政権を長期政権にした理由だと思う。しかしこうして改めて読んでみるとアメリカに肩入れをし過ぎていて、肝いりの道路公団民営化も実際は今一つな結果になったといえる。ハンセン病訴訟の控訴断念は英断だし、靖国参拝を続け、安倍官房副長官らのサポートもあって拉致被害者を取り戻したというのは多いに評価できる。それらの成功に至る過程には実に細かい折衝や話し合いが行われているのだなぁと感じた。2014/02/16