内容説明
麻婆豆腐を日本に初めて伝えたのは父・陳建民。当時、辛すぎて食べられないと不評だったが、四川飯店の看板メニューになるまでに改良を重ねたのもその父だった。麻婆豆腐、担々麺など秘伝のレシピと偉大な父との思い出を綴った12章。今でも何か決断を迫られると「父ならどうしただろうか?」と自問する。深い愛情にあふれた美味エッセイ。
目次
1章 少年の夢(麻婆豆腐)
2章 路地裏の西麻布(豆板凍魚)
3章 魅せられた人生(酸辣湯)
4章 ときめきレストラン(グラタン)
5章 父の機嫌の良い日(回鍋ベーコン)
6章 まぼろしの四川(エビのチリソース)
7章 願い事をひとつ(紅油抄手)
8章 父の声がきこえた(三下鍋)
9章 溌溂、体にいい話(泡菜肉末)
10章 時の過ぎゆく中で(担々麺)
11章 もうひとつの家族(チャーハン)
12章 そして、ぼくが夢みるもの(魚香茄子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう
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陳家のレシピ付きの、エッセィです。 料理の鉄人、陳建一さんの父、建民さんについて書かれています。 そう、麻婆豆腐を日本に広めた、四川飯店の陳さんです。 建民さんがどれだけ偉大な方だったのがよくわかります。 そして、その後を継ぐ建一さんのプレッシャーがいかほどか…。 テレビでみる、あの穏やかな性格だからこそ、やっていけるのかもしれません。 この本で、生き方の一つと料理を、食欲を掻き立てられながら教えられているようでした。 あぁ、、四川料理が食べたくなった。。2008/02/03
竹生
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僕は少し若すぎて料理の鉄人世代ではないので、著者のことはよく知らないのですがとても楽しく読めました。辛い料理なんて苦手で普段食べようなんて決して思わない僕にもこの本での四川料理には強く引かれるものがありました。近い内に中華食べたいです。2018/12/02