内容説明
「障害者」の自立をめぐって。1970年代の「障害者」本人による先駆的な「障害者」解放運動であった「府中テント闘争」の意味―日本における脱施設・反施設運動の起点―を検証しつつ、「共生」論、「施設」論を再考する。
目次
第1章 隔離収容を問う出発―「府中テント闘争」とは何か
第2章 脱施設への挑戦―街中で共に暮らす
第3章 「生活の場」としての施設づくり―その模索から都営住宅へ
第4章 「生活と自治」を求めて―街の生活から施設改善の暮らしの中で
第5章 施設の中の「する―される」関係―府中テント闘争支援者たちの「労働」
第6章 施設と街のはざまで―「共に生きる」ということの意味