内容説明
弾む「精神」の活力と運動とその軌跡。しかしそれは、敗戦から今日にいたる20世紀後半、この「黙示録時代」の基底と対決し、凝視することから生まれた。編集人飯田泰三・宮村治雄両氏の精密な採集によって初めて人眼に触れる幻の論考を加えて、いまここに結晶する。
目次
松に聞け
天皇制
『現代日本の思想』の思想とその書評―久野収・鶴見俊輔両氏の著書の問題性
無視された人の功績―江木衷著『理想の憲政』
理論人の形成―転向論前史
喜劇的状況の問題性
特権的知識人への要請―新らたな行動の自発的組織を
「市民の義務」ということ―六・四統一行動に思う
ゼロからの出発
「五・一九」前史〔ほか〕