内容説明
長引く経済不振の中で、現在、全国で3万人いるといわれる野宿生活者たち。彼らはどんな人々で、どんな生活をし、どんな対策を望んでいるのか。そこには哀しみやせつなさもあれば、笑いだってある。この社会を再建していくうえでヒントになることだってある。天涯孤独の浪花の自由人「カマやん」のお笑いをとおして、ホームレス問題を考える漫画本。野宿者問題を理解するためのキーワード付き。
目次
第1章 哀愁の日々(公園の人々;仕事;右往左往;釜ヶ崎参り;路上にて;こんなアパート暮らしのときもあった)
第2章 カマやんたちはたちあがった(NPOをつくったぞぉ;仕事づくりだぁ;まず高齢者を畳の上へ!;地域通貨委員会もつくったぞ;まちには識字教室もあるんだぞ;アイリーンってどんな人やねん)
第3章 畳の上にあがった高齢者たち(引き続く苦闘;サポーティブハウス;釜釜介護って知ってるかい?)
第4章 まちづくりギャグのごった煮だぞ
著者等紹介
ありむら潜[アリムラセン]
1951年鹿児島県生まれ。1975年立命館大学経済学部卒業後、財団法人西成労働福祉センターに職員として就職(現在も在職中)。1977年同センターの月刊広報紙に4コマ漫画を連載開始(現在も継続中)。1981年「ヤングコミック」など全国誌に「カマやん」を連載開始。1991年ちばてつや、石ノ森章太郎両氏の推薦により日本漫画家協会会員となる。1999年釜ケ崎のまち再生フォーラムの事務局長として、まちづくり運動にたずさわる
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