出版社内容情報
マキアヴェッリ、スピノザ、ディドロなど、西欧近代には「永遠の人間観」にもとづいて既存の正統思想を批判し、時代を超える思考のグローバル化を試みたために、「異端」として排除されてきた思想家は少なくない。本書は西欧近代が誕生して以来500年のあいだに現れたオッカムからランゲに至る哲学、政治、経済、社会思想を環境に対する人間精神の果敢な挑戦としてとりあげ、現代に生きる発想の転換を迫る。
内容説明
マキアヴェッリ、スピノザ、ディドロなど、西欧近代には、「永遠の人間観」にもとづいて既存の正統思想を批判し、時代を超える思考のグローバル化を試みたために、「異端」として排除されてきた思想家は少なくない。本書は西欧近代が誕生して以来500年のあいだに現れたオッカムからランゲに至る哲学、政治、経済、社会思想を環境に対する人間精神の果敢な挑戦としてとりあげ、現代に生きるわれわれに発想の転換を迫る。
目次
第1章 永遠の相の下に
第2章 宗教的思考からの人間精神の解放
第3章 異端の国家観の系譜―マキアヴェッリからスピノザへ
第4章 植民地グローバリゼーション時代の世界史
第5章 蘇るランゲ
第6章 思考する「力」に関する考察
著者等紹介
大津真作[オオツシンサク]
1945年大阪府に生まれる。甲南大学名誉教授。専門はヨーロッパ社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
永遠の相の下に: ギリシア人は神話を信じたか? コペルニクス的転回 宗教的思考からの人間精神の解放: オッカムの生涯と神学論争 オッカムの教会制度改革構想 パドヴァのマルシリウスと帝権主義 『平和の擁護者』について 異端の国家観の系譜—マキアヴェッリからスピノザへ: 政治学の宗教からの自立 マルチチュード概念と国家契約説の否定 植民地グローバリゼーション時代の世界史: 『両インド史』とレーナル 『両インド史』とディドロの寄与 蘇るランゲ: ランゲの社会観 近代の奴隷制 思考する「力」に関する考察2022/01/23
原明博
0
面白かった
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- 和書
- 泥んこの中で