内容説明
独特なかたちの船にのって突然来襲する「海賊」、ヨーロッパの各地に移住した「植民者」、ひいては「料理の形式」として―「ヴァイキング」は日本では馴染みのふかい名称である。8世紀半ばから11世紀にかけての約300年間にわたって、スカンディナヴィアを故郷とするひとびとは「移動の時代」を生きた。その「ヴァイキング時代」の歴史的な意味を、考古学・歴史学の成果を駆使して描く。
目次
第1章 「ヴァイキング時代」を考えるために(ヴァイキングの社会は「文明」か?;「ヴァイキング時代史」の困難さ―ヴァイキングとナショナリズム)
第2章 移動の時代―銀がたどった道(「ヴァイキング」とは;「金の時代」から「銀の時代」へ ほか)
第3章 ヴァイキングを生んだスカンディナヴィア(スカンディナヴィアの都市的集落;ビルカとはなにか ほか)
第4章 ヴァイキング時代の社会(ヴァイキング時代の「商業」をめぐって;ヴァイキング社会における贈与行為 ほか)
第5章 ヴァイキング時代の王権と都市(都市建設の背景;ヴァイキング時代の「王」 ほか)
著者等紹介
角谷英則[カドヤヒデノリ]
津山工業高等専門学校講師。専門は中世初期北欧史。1970年生まれ。1993年、京都大学文学部史学科西洋史学専攻卒業。1997‐1999年、ウップサラ大学歴史研究所に留学し、叙述史料・法典・考古資料などをひろくもちいてヴァイキング社会の再構成にとりくむ。2001年、名古屋大学大学院人間情報学研究科博士後期課程満期退学。同年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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