内容説明
中国古代史研究の新しい到達点!考古学的証拠の包括的な検証から周代中国の社会史的推移を概観する。
目次
第1部 等級の新しい基準とその適用(西周後期における貴族の再編(前850年頃)
諸侯リネージにおける等級と性差(前1000~前650年頃)
ある華北の共同体(前800~前450年頃):人口統計学と等級)
第2部 内的な連合と外に対する分界(周文化圏内部におけるクランの差異(前1050~前500年頃)
周文化圏内部における民族的差異(前1050~前350年頃)
拡大する社会(前1050年頃~前221年))
第3部 変化と再定義(東周の宗教改革(前600年頃~前221年)
上級貴族と下級貴族の分裂(前750年頃~前221年)
下級貴族の庶人階級との融合(前600年頃~前221年))
著者等紹介
吉本道雅[ヨシモトミチマサ]
京都大学大学院文学研究科教授。1959年岡山県生まれ。1987年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学(東洋史学専攻)。1987年京都大学文学部助手。1994年立命館大学文学部助教授。2004年立命館大学教授を経て現職。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Oltmk
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以前、古代中国関連の知識を齧った状態で本書に挑んでみたが内容についていく事が出来ず知識の無さなどを痛感した専門書です。 内容は全編考古学調査の結果とそれを反映した研究に費やされており、西周後期の再編、諸侯リネージにおける等級と性差、周文化圏内部クラン差異、民族的差異など多岐にわたっており、春秋戦国期の死生観の変化などを知ることが出来ました。 ただ、考古学的研究を理解できる素養が無いとついていく事が出来ないため、事前に殷周期から春秋戦国時代までの文献的知識と考古学的知識を必要とします。2017/03/15
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