内容説明
不平等な富分配の弊害とは?労働協力による利益とは?初期社会主義思想の精髄。本邦初訳。
目次
第4章 生産と楽しみを増加し、分配の自然法則の永続性を保証する一手段としての知識の修得と普及について(知識を労働と富に結合させること;知識、それから富と幸福を普及したり、抑圧する諸手段の一つとしての、社会制度について;知識を普及したり、抑圧する第二の手段としての講義もしくは書物による成人教育について―その進歩に対する諸障碍 ほか)
第5章 不安全の制度に起因するものとして、富の分配の現状について―また不平等な分配の現存の強制的方策を、安全によって制限された平等の自発的方式に変更する手段について(政治権力によって、労働生産物を、その生産者または所有者の同意なしに略奪する一般的弊害について―本書では公的略奪と名づけて、私的略奪よりも、より広範に及び、救済により困難なので、結局より有害であることが証明される;富の強制的不平等―または平等な安全が要求しない不平等―を生みだす結果になることがもっとも明白な、特別な制度または方策について;特別な制度または方策について―そのもっとも明白な影響は、富の強制的不平等を恒久化することである ほか)
第6章 富の分配における自発的平等について―個人的競争による労働と対立する協働による労働(自発的平等制度の基本的、本質的特徴の説明;相互協働による富の自発的平等制度の諸利益;提唱されている制度が排除しないであろう生産と幸福とに対する諸障碍 ほか)
著者等紹介
鎌田武治[カマタタケジ]
横浜国立大学名誉教授。1930年東京都生まれ。1953年横浜国立大学経済学部卒業。1958年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。1969年京都大学経済学博士。横浜国立大学教授、大阪産業大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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