内容説明
アチェに壊滅的な被害を与え、一方で紛争終結の契機ともなった津波。災害と内戦、二つの復興の過程を明らかにする。
目次
第1部 紛争下の被災―津波が解く「囲い込み」(情報空白地域を襲う津波;統制を破る支援の波;支援で生まれる秩序)
第2部 復興再建期―世界と再び繋がるアチェ(被災地にあふれる笑顔;さまざまな弔い方;住宅再建とコミュニティ)
第3部 社会の復興―災害で生まれる新しい社会(亀裂の修復と社会の再生;津波の経験を伝える;津波のうねり)
著者等紹介
西芳実[ニシヨシミ]
1971年東京生まれ。1993年東京大学教養学部卒業。1997年~2000年にインドネシア・シアクアラ大学教育学部歴史学科の留学生としてインドネシア・アチェ州に滞在。2004年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程・地域文化研究専攻単位取得満期退学。大東文化大学非常勤講師、東京大学大学院総合文化研究科特任助手、同研究科助教(「人間の安全保障」プログラム)、立教大学AIIC助教を経て2011年より京都大学地域研究統合情報センター准教授。博士(学術)。専門はインドネシア地域研究、アチェ近現代史。主な研究テーマは多言語・多宗教地域の紛争・災害対応過程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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