出版社内容情報
芸術的で多才な文人皇帝である反面、国家の政治を顧みず王朝を滅亡に導いたとされる北宋皇帝の徽宗に関して、正しい人物評価を目指すとともに、彼がおこなったいわゆる君主独裁政治についてその実態を明らかにする。
内容説明
文人皇帝の徽宗が、為政者として目指したものは何であったのか。宋代「君主独裁制」の再考を迫る。
目次
第1章 崇寧五年正月の政変―蔡京の第一次当国と対遼交渉
第2章 妖人・張懐素の獄
第3章 政和封禅計画の中止
第4章 徽宗朝の殿中省
第5章 北宋末の宣和殿―皇帝徽宗と学士蔡〓(ゆう)
第6章 宋代の転対・輪対制度
第7章 「武臣の清要」―南宋孝宗朝の政治状況と閤門舎人
著者等紹介
藤本猛[フジモトタケシ]
1977年大阪府生まれ。2007年京都大学大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学。2009年京都大学博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD、奈良大学非常勤講師、関西学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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