内容説明
魏晋南朝時代の官人の肩書きを複合的に検討することによって、従来とは異なる角度から当時の人事制度の実態を明らかにし、中国中世史の全体像を把握するうえで確実な知見を示す。
目次
第1章 特進の起源と変遷(特進と奉朝請、就第;漢代;魏晋;南朝)
第2章 侍中領衛考(侍中と内号将軍;侍中領衛の地位;侍中領衛の内外;侍中領衛の形成理)
第3章 南朝における外号将軍の再検討(宋斉における外号将軍の逆行事例;梁陳における外号将軍の逆行事例)
第4章 満と解(満報と満敘;解職と代替となる官職)
第5章 寒門軍功層の台頭とその昇進経路の形成(東晋期領軍・護軍将軍の任官状況と宋斉における変化;寒門軍功層とその昇進経路)
著者等紹介
藤井律之[フジイノリユキ]
京都大学人文科学研究所助教。1974年広島県広島市生まれ。2001年京都大学大学院文学研究科博士課程中退(東洋史学専修)。2008年京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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