内容説明
近世の哲学はデカルトから始まる。それ以降の哲学とは、哲学者たちがデカルト主義をめぐって戦った論争の歴史と言ってもよい。そのデカルト研究の、わが国における泰斗、小林道夫氏に対して、近世哲学、現代科学哲学の専門家がそれぞれの立場から論争を挑む。
目次
第1部 哲学史編(「“私”とは何か」―パスカルの“私”とデカルトの“私”;スピノザによる“経験的”なデカルト批判;懐疑の役割―デカルトとヒューム;ライプニッツとデカルト―科学の形而上学的基礎づけと無限小をめぐって;カントの「経験的実在論」について―小林道夫氏のカント解釈に寄せて;パースのデカルト批判;ベルクソンとデカルト)
第2部 現代哲学編(誰よりも偉大なデカルト―デカルト=小林道夫氏の心の哲学について;科学的実在論から超越論的哲学へ;自然主義批判を批判する)
著者等紹介
安孫子信[アビコシン]
法政大学文学部教授
出口康夫[デグチヤスオ]
京都大学大学院文学研究科准教授
松田克進[マツダカツノリ]
広島修道大学人間環境学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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