内容説明
宿命と自由、摂理と悪などさまざまな問題を呼び起こしたストア派自然哲学の全体像を鮮やかに描き出す。本邦初訳。
目次
第1部 クリュシッポス(クリュシッポスの思想(自然学(承前)(宇宙について;天体と天空について;動物と植物について;人間の魂について;宿命について;神々の本性について;摂理と技術的自然について;占いについて)))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
7
決定論は人の意志も神が決定していることであり、宿命論は人の意志では避けえない事態が存在することをいう。意志が予め決定済みなら人の行動も決められ、善悪の選択も生じず、倫理は不要のはずだ。が、その論理学で言葉を行動と同一視したクリュシッポスは、自然と人の行動も一つと見なすゆえに、人が自然に従うことを倫理と呼ぶ。彼の自然学は、人の意志の及ばぬ自然という動的宇宙観を導出し、それを宿命と呼ぶ。避けがたい偶然や困難は自然と人の行動(魂、肉体)を不即不離とするこの宿命論に由来する。そんな世界で徳を得るには忍耐を要する。2019/07/14
有沢翔治@文芸同人誌配布中
3
クリュシュッポスはストア派の理論を体系化しました。自らの運命を受け入れ、感情を制御することで幸福に至ると説いたのです。神などは宗教的なように聞こえます(し実際、道徳を説いている以上は広義の「宗教」とも呼べます)がクリュシッポスに限って言えば、宇宙や社会の法則に過ぎません。また宇宙の外の空虚、場所、時間、意味内容以外は物質であると考えました。つまり汎神論・唯物論の思想であり、現代科学に近いのです。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51537964.html2026/01/01
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