内容説明
七世紀初頭から一千年にわたり刻経された房山石経の巨大さと持続性の内実と背景を解明する。石板に刻された一万数千点の仏教経典(石経)は何を語りかけてくるのか その宗教=思想的脈絡と社会史的背景を余すところなく捜る。
目次
第1章 緒論―「房山石経」新研究の意味
第2章 唐代房山雲居寺の発展と石経事業
第3章 ガンダーラ弥勒信仰と隋唐の末法思想
第4章 契丹仏教政治史論
第5章 応県木塔所出「契丹蔵経」と房山石経遼金刻経
第6章 高麗山蔵経と契丹大蔵経について
第7章 四川における唐宋時期の石刻造像・石経事業
第8章 敦煌本『大智度論』の整理
第9章 房山石経における華厳典籍について