出版社内容情報
トランスパーソナルを日本に導入、70~80年代にかけての精神世界ブームの立役者だった著者による対談集。松岡正剛、見田宗介、中沢新一の3氏との対談を2本ずつ収録。近代、身体、霊性などが縦横に語られているが、オウムとその時代を考える上で重要な本である。
アルタード・ステイツと自己編集
対談者・松岡正剛
情報と身体
対談者・松岡正剛
自己について
対談者・見田宗介
愛とエゴイズム
対談者・見田宗介
トランスパーソナルをめぐって
対談者・中沢新一
日本人の霊性~シャーマニズムと仏教
対談者・中沢新一
日本の精神世界シーンを常にリードしてきた著者が久々に放つ過激な一撃。世紀末ニッポンを覆う魂の危機と、21世紀にむけた新しい「流体的知性」のヴィジョンを熱く語り合う。
内容説明
魂の航海術。繊細で野性的な6つの対話。
目次
1 アルタード・ステイツと自己編集(松岡正剛)
2 情報と身体(松岡正剛)
3 自己について(見田宗介)
4 愛とエゴイズム(見田宗介)
5 トランスパーソナルをめぐって(中沢新一)
6 日本人の霊性―シャーマニズムと仏教(中沢新一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
5
むき出しのヒリつく「自己」(鋭敏すぎる「自己受容感覚」)を抱えた人に、この本の言葉はたしかに今も届くだろう。とくに80年代の言葉がそうなんじゃないかな。逆にいうと、98年の言葉は何かを見落としているように感じられる、ということ。 ※ 「精神世界」(日本版カウンターカルチャー/ニューエイジ)の立役者、故吉福伸逸さんの対談集。松岡正剛、見田宗介、中沢新一の三氏を相手に、各二編ずつ。いずれも80年代後半の対談と、98年7月の対談のセット(間にオウム事件がはさまり、9.11テロの直前である格好)。99年3月刊。2021/03/08