内容説明
いま、こんな文学部がある。文学・文字・言語・心理・思想・教育・芸術そしてスポーツまで、教師全員がまず自分の研究を公開する。本書は、社会人や教師には新しい学習への手がかりとなり、高校生・大学生には自分のテーマをつかむ契機となるだろう。そして「中味のある対話」が始まるだろう。盛岡大学20周年記念論文集。
目次
1 歴史の中の人間・文字・思想(東国における聖徳太子信仰の一研究―江刺市岩谷堂の太子堂と片岡山飢人伝説;万葉集東歌相聞歌の一特質―うたわれる歌の再検討 ほか)
2 ヨーロッパ・アメリカの文学と芸術(『アントニーとクレオパトラ』―クレオパトラ、エリザベス、そしてローマ;ジョイスの『ユリシーズ』第七挿話「アイオロス」について―見出しと神話を巡って ほか)
3 人間の言語・心理・スポーツ(手とhandのコーパス対照言語学;日本語研究、現代語における漢字語彙の受容―異義漢字複合語(対義語)を中心に ほか)
4 教育の中の学校・授業・教材(学校の概念―学校論の前提的契機;大学生の「良い授業」観について―学生による授業評価に基づく検討 ほか)
著者等紹介
加藤章[カトウアキラ]
盛岡大学学長。教授。専門は、日本史学、社会科教育学(歴史教育学)
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