内容説明
明るくユニークで、おもしろいことをたくさん話す康一。幼稚園では“クレヨンこうちゃん”と呼ばれました。小学校に上がると、集団をみだす“問題児”…。いじめにもあいました。私たちは必死に学校や地域に働きかけ、親も教師も康一に成長させられました。本書は、泣いて笑ったLD児の子育ての記録です。LD児の理解と援助に向けた基礎知識と提言も加えました。
目次
第1部 手記・泣いて笑ったLD児の子育て(育児に追われる日々;集団生活になじめない;LD児と診断されて;新しい環境で再出発;あきらめないでよかった)
第2部 LD児とはどんな子どもか―理解と援助にむけて(LDの基礎知識;LD児の行動特性;LD児への学校での接し方;学校や社会への提言)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい
1
こういう人たちがいるから今理解ある社会ができてるんだろうな。人権って大切。そしてそれを伝えてくれる物や人も。康一(仮)くんは私とそう変わらない年。私が小学生の時に康一くんみたいな子がいたら、ひるんでたと思う。小学校の頃そういう特殊な子が通う教室があったけど、関わろうとしなかった。笑って泣いて先生と楽しそうにしてたと思う。(記憶が曖昧)子どもの頃は理解できないものは排除する傾向がどうしてもある。それは仕方ない。・・・理解できてたら少しは違ったのだろうか・・・自分の子ども時代に問いてみたい。2011/12/02
mariko
0
発達障害系の本は、興味があり見つけると読んでいます。「障害者育児」というと特別に感じてしまいますが、結局はその子のありのままを認め、本人に寄り添う「丁寧な育児」が大事なんだなと実感。息子君もなかなか難しいようでしたがご両親が精一杯寄り添い考えている。しかし育児を巡るトラブルで夫が妻を殴り前歯を折った…というのは正直引きましたが、これも正直に本に告白しているということは良い傾向なのかしら。症状を見ているとLDというよりADHDの気があるのではと思いましたが診断が後ほど高機能自閉症と変わったようで納得。2017/01/24
じゅん
0
LD(今では高機能自閉症)の子供さんを育てているご両親目線での本。そうとう御苦労された事がわかり、内容は戦いの軌跡でした。2016/05/18
-
- 和書
- 科学技術の内と外