内容説明
母と子がすぐ手に取れるハンディなかたちの本書を出そうと思いましたのは、“不沈空母”内閣が登場し、アメリカとの運命共同体が強調されはじめた物騒な日々のなかで、未来をになう世代に、平和のバトンを手渡したかったからにほかなりません。平和のバトンを、決して落とすことなく、子どもたちに受け継がせることこそ、過去の惨禍を知る者の責務なのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
2
東京大空襲の惨禍を写真と証言で綴った一冊。やさしくわかりやすく説かれてはいるが、決して「子供向け」ではない。眼をそむけたくなる写真多し。日本軍の中国における行為にも頁をさき、「無差別殺戮」はわれわれの国もおこなっていたことをも、きちんと伝えている。2015/10/06
がんこちゃん
0
戦争があったのはヒロシマ、ナガサキ、オキナワだけではない。大都会の東京で、黒コゲの死体がたくさんあった。母親が子を庇って生き絶えた。目を背けたくなるくらいの現実が写されている。どこで起ころうがなにをしようが戦争は人の命を、幸せを奪いとっていく。弱いものたちの。体験していなくても伝えていかなくてはならない。繰り返してはいけない。2012/03/30