内容説明
アジア社会研究会は、1997年の研究大会において「アジア地域における変動―工業化・階層構造の変容とアジア・日本の社会学者による評価」を取り上げた。1998年には、「アジアの危機と社会変動」を、そして1999年には「アジア地域における構造変動―中間層をめぐって」を取り上げ、検討を続けてきた。本書は、その3年間の研究成果をまとめたものである。
目次
第1部 アジア諸社会における新中間層の形成(アジア社会の変動と社会学の課題―インドの場合を中心に;異議申し立てアクターとしての中国の私的経営者と社会階層;インドネシアの都市中間層―工業化と都市中間層;フィリピン社会の変容と中間層・市民社会)
第2部 アジア市民社会における構造変動の諸相(韓国の「民主化」と市民社会;フィリピンにおける韓国進出企業の経営実態―韓国人経営者への聞き取り調査に基づいて;タイにおける構造変動と地域運動;中国農村家族における分家慣行の変化 ほか)