のぎへんのほん<br> ヒガンバナの博物誌

のぎへんのほん
ヒガンバナの博物誌

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784876391172
  • NDC分類 479.37
  • Cコード C1045

内容説明

日本の秋の彩りの一つでもあるヒガンバナ。本書を読めば、この花がただ美しい花というだけでなく、重要な文化財ともいえるほどの歴史と価値を秘めた植物だということがわかる。

目次

プロローグ 花と人類
1 ヒガンバナと出会う
2 図鑑の中のヒガンバナ
3 なぜか気になる人里植物
4 魅せられた人々
5 花は咲けども
6 種子から生まれたヒガンバナ
7 故郷をもとめて
8 ヒガンバナ渡来再考
9 ヒガンバナ類の起源の地
エピローグ さまざまな出会い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryoichi Ito

6
ひとりの女子学生が卒論のテーマにヒガンバナを選んだことがきっかけで栗田教授はヒガンバナの研究にのめり込んだ。ヒガンバナはいつ頃,どのようにして日本に渡来したのか,一千以上にも上るヒガンバナの里呼び名はどのようにして成立したのか,ヒガンバナの原産地はどこか,ヒガンバナ科の植物は互いにどのような関係にあるのか...最も不思議なのは,奈良時代前後に渡来したと思われるこの目立つ植物が文献に現れるのは足利時代だということだ。全体に専門的な情報満載で,とても一般向きとは言えないが,著者のヒガンバナ愛はよく伝わる。 2023/09/14

Fumitaka

4
『リコリス・リコイル』の参考資料。「身を寄せ合うように群れ咲いている花は頻繁に触れ合」うし受粉する機能はあるが種では増えない(pp. 44-45)とか「毒百合」というあだ名がある(p. 24)とかはそれっぽい。もちろんそれは俺の勝手な投影である。種ではなく球根が分裂して増えるのははるか昔に某軍艦美少女化ゲームで知ったが、それはヒガンバナの染色体数が33本で、種が育てないのは親株になる際に胚になる細胞の染色体数がまばらになる(pp. 50-51)ことに由来するらしい。まあ水仙とかもそうらしいが面白い生物だ。2022/10/20

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