出版社内容情報
「TOEIC受験指導専門校」エッセンス イングリッシュ スクールのベテラン講師陣が手掛ける好評シリーズ第四集。新形式に移行後も少しずつ変わるTOEICテスト。エッセンスの日米990点講師陣が本試験を随時受験し最新の出題傾向を反映させて作成した、きわめて信頼性の高い模擬問題200問(模試1回分)を収録しました。
《はじめに》
2007年4月からIPテスト(団体特別受験制度)も含めて完全に新形式に移行したTOEICですが、公開テストのたびに少しずつ傾向が変わり、今後の展開に目が離せません。新形式移行の際、Listening、Readingともに、解答するために処理しなければならない音声情報、文字情報が増えた半面、すなおでわかりやすい問題も多くなりました。Listening TestではPart 3がやさしくなっている印象があるのに対して、Part 2などは旧形式よりも難しく感じられます。Reading TestではPart 5で語彙問題と品詞問題が増え、純粋な文法問題がいくぶん減少しているように感じられます。新形式となったPart 6はPart 5の応用問題と言える形式になり、旧形式のように細かな文法知識が問われなくなり、取り組みやすくなりました。しかし、Part 7は特にダブル・パッセージの問題で読むべき文書の量が増え、旧形式以上に時間との戦いが厳しくなって、Parts 5-6の解答時間をいっそう切り詰める必要が出てきました。
本書は、このようなTOEICの最新傾向を反映させて作成した、きわめて信頼性の高い模擬問題(200問)です。「TOEIC指導の全国最優秀校」エッセンス イングリッシュ スクールの日米990点講師陣が公開テストを随時受験し、問題の作成と並行して学内でパイロット・テストを行い、ひとつひとつの問題の質と精度を高めるとともに、新形式での変更点が受験者のスコアにどのような影響を与えるかを「事実」として把握して作成しています。ここに収められている模擬問題は難易度やトラップも含めてTOEICの最新の出題傾向を忠実に再現しています。講師陣が公開テストを繰り返し受験して綿密な分析を行い、TOEICの本質を知り尽くした日米の990点講師だからこそ実現できたクオリティです。
TOEICの公開テストは実際の問題が一切公表されません。問題が後日に公表されれば復習をして、自分がどんな問題を間違え、どんな力が足りなかったかを分析できますが、本番のTOEICでは残念ながらそういう作業ができないのです。6,500円以上の受験料を払って会場に足を運んでも、どの問題をなぜ間違えたのか、どうすれば同じような間違いを繰り返さないようにできるかなどという、今後のスコアアップに不可欠なフィードバックはまったく得られず、公開テストやIPテストから自分の弱点を学ぶことができません。
本書はこれらの「TOEICの弱点」をカバーする形で作られています。読者の皆さんはここに収められた模擬問題で、ご自身の現在の英語力を正しく診断できるだけでなく、どの問題をどのように間違えたかを正確に知って自分の弱点を補強し、将来のスコアアップにつなげることができます。
類書にない本書の特長は、すべての問題について正答率だけでなく、誤答率も示して、誤答である理由も示していることです。パイロット・テストに参加した500人以上の本校受講生と一般の受験者の皆さんの解答データを詳細に分析することで、それらが可能になりました。誤答率の高い選択肢には、TOEICならではのトラップ(ひっかけ)が用意されており、これらがよく効いています。私たちはこのトラップ分析を徹底的に行ったうえで、本当に役立つ対策と学習ポイントを示しました。TOEIC受験者が本来始めるべき受験準備が、本書で初めて実現できるのです。TOEIC学習者のニーズに精通しているエッセンス イングリッシュ スクールのノウハウが凝縮されているので、皆さんのスコアアップの実現に必ず役立つと確信しています。『新TOEIC TEST実力診断模試』シリーズの既刊(第1集~第3集)とともにご愛用ください。
本書では、主要スタッフ(編集担当者の奥村さん、エッセンスの小林、神崎先生/3人ともTOEIC990点満点)に加え、エッセンス教務部長の松村さんにも活躍していただきました。心からの謝意を表します。
2007年10月
エッセンス イングリッシュ スクール
学校長 中村紳一郎