出版社内容情報
ネイティブ・スピーカーがよく使うフレーズを、英語を教えるネイティブの視点から集めました。日常生活や映画、テレビドラマなどの中で飛び交うような「生きた英会話力」が身につきます。CD1枚つき。
《はじめに》
本書は、語研ネイティブ英語シリーズの第7弾です。ネイティブスピーカーのように話したいと願う英語学習者のために、ネイティブスピーカーの日常生活で交わされる612のオーセンティックな(本物の)アメリカ英語のフレーズを、さまざまな機能・概念・場面別にまとめ、シンプルなダイアローグとともに紹介しています。
第1弾の小林敏彦著『ネイティブが話す【英単語・イディオム・決まり文句】』の発行(1996年8月)から丸10年を経ました。中には中国語や韓国語に翻訳され現地で発行されたものもあり、多くの読者からの支持を得てきました。これまでは英語を学習するノン・ネイティブの視点からフレーズを収集してきましたが、今回は英語を教えるネイティブの視点から収集し紹介したものです。ネイティブの日常生活や米国の映画、テレビドラマなどの中で頻繁に飛び交う、まさにオーセンティックなフレーズばかりを、既刊のネイティブ・シリーズに掲載したキーフレーズとの重複を避けて厳選しています。
本書を活用した具体的な学習目標を設定したら、「覚えたらすぐ使う」を基本に、英語力を強化する機会を積極的に生み出し最大限に活用しましょう。通勤・通学時は常に本書を携帯し、機会あるごとに電車やバス、喫茶店や公園で広げては目を通し、付属CDも何度も聞いてください。マイカーで通勤されている方は運転しながらCDをかけて聞き流したり、シャドイングをしてみてはいかがでしょか。
英語に限らず、いかなる外国語の学習にも教科書や授業の内容を超えた努力が必要です。それらは学習を促進しているに過ぎず、英語の上達の責任は学習者本人にあるからです。日々の学習の進み具合を記録して、自分専用の効果的な学習法を確立しましょう。また、本書の612フレーズが不足であると感じるなら、過去のネイティブ・シリーズも活用してさらにポテンシャルを高めましょう。覚えたフレーズが血となり、肉となり、骨となり、学習者の英語力の一部として、英語の学習プロセスと使用をより豊かで頑固なものへと進化させ、それぞれが掲げる目標達成の一助となることを真摯に願っています。
最後に、本書の構成や掲載項目の細部について、株式会社語研の奥村民夫氏および本堂もも子さんから貴重なご助言やご指摘を賜りました。この場を借りて心より深くお礼を申し上げます。
北に一星あり 小なれど その輝光強し
国立大学法人小樽商科大学言語センター助教授 Shawn M. Clankie
国立大学法人小樽商科大学大学院ビジネススクール(OBS)助教授 小林敏彦