出版社内容情報
「未だ来たらざるもの」を人間はいかに想像し、思考してきたか――。未来の「取り扱い方」と社会のあり方との関係を浮き彫りにする。
【著者紹介】
1962年、東京都生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は社会学・都市論・メディア論。著書に『熱い都市 冷たい都市』『漱石のリアル』『未来都市は今』『郊外の社会学』『社会学入門一歩前』など。
内容説明
未来、すなわち「未だ来たらざるもの」を、私たちは想像し、思考し、それに社会的な意味や機能を与えてきた。そもそも時間とは何か。古今東西、人類はいかに「未来」を語ってきたか。そして、いかにそれを熱烈に待望し、それに希望を見出し、あるいは、とりつかれてきたか―さまざまな時代と社会における未来の「取り扱い方」を問い直し、未来が失われたかのような現在のリアリティを照射してみせる、社会学的冒険の書。
目次
第1章 未来のありか、時間のありか(時間は存在しない?;未来の時間と事物はどう存在するか)
第2章 時間の形と未来の来方(さまざまな未来;時間の見方と歩き方)
第3章 近代における未来(旅と発見、進歩と発展―近代的未来の地形と風景;近代的未来の条件(1)―過程としての歴史
近代的未来の条件(2)―資本制=ネーション=国家と科学技術)
第4章 未来の現在(未来の見える窓;現在における未来)
著者等紹介
若林幹夫[ワカバヤシミキオ]
1962年東京生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。博士(社会学)。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は社会学、都市論、メディア論、時間・空間論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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