内容説明
本書では、我が国において、ほとんど知られていないが、社会保障制度が完備し、北欧型社会福祉サービスが充実しているアイスランド(Iceland)、ことに、レイキャビーク(Reykjav´ik)の高齢者の住まい方に対する福祉サービスについて考察し、なかでも、非常に成功を収め、世界的にも最も進んでいるとみられる高齢者集合住宅と福祉とのリンク・サービスに焦点を当て、その成功の要因を基にしながら、我が国の高齢(化)社会における高齢者集合住宅と福祉とのリンク・サービスの意義と必要性、そして、現状について、最も多く実施されている東京都のシルバーピアと北海道の混住(ソーシャル・ミックス)の事例を挙げて検討し、さらに、我が国における今後のあり方について論述したものである。
目次
第1章 アイスランドにおける高齢者の住まい方に対する福祉サービス―レイキャビークの事例
第2章 我が国における高齢者集合住宅と福祉とのリンク・サービス