内容説明
深堀隆介代表作「金魚酒」20年分の軌跡。
著者等紹介
深堀隆介[フカホリリュウスケ]
1973年愛知県生まれ。2021年東京の美術館での初展覧会「金魚鉢、地球鉢」を上野の森美術館にて開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
33
「枡の中に透明樹脂を一層流し込み、固める。表面にヒレを描く」その層を繰り返し重ねて、枡酒の中に色鮮やかな金魚を出現させる。その作品集。描きも描いたり20年分(技能向上も見どころ)。「描く際に写真などは見ませんし、生きている金魚をデッサンすることもしません。40匹ほどの愛魚たちの水換えや餌やりなど、日々のお世話の中で目にする彼らの動き、輝き、触った感触など、生活を共にしていく中で」蓄積されたイメージを捕まえて、どこにも存在しない金魚/「大嘘」を真実とする、そうです。愛の強さと積み重ねなんだな。2025/11/29
ショア
23
全写真めちゃくちゃ美しいけど可哀想なことするなあと思ったら、絵だった。水面の反射具合や枡の木目、金魚の鱗の光沢や水草の汚れ。凄い2022/07/09
ツバメマン★こち亀読破中
16
枡の中に透明樹脂を薄く流し込み、絵を描くという作業を何層も繰り返し、まるで本物の金魚が枡の中で泳いでいるような作品を作り続けている深堀隆介さんの作品集。あまりにリアルで日本酒に金魚を入れている、と怒った人もいたそうです(笑)でも一つ一つの作品を作り上げる途方もない作業を思うと、ほとんど生命が宿っているとすら思えます!2025/11/02
ゆうゆう
16
おお!素晴らしい!!見ていて、自分は和金のほうが好みなのね〜と思った。白系、シルバーより赤系、紅チックな緋色が好きだなー(笑)琉金もいいけど舟形ベストかな。緋背魚、淡紅、美津嶋、銘なしも味わい深い。2025/10/25
chietaro
8
札幌芸術の森美術館の企画展で見ました。そして、ミュージアムショップで、この本を買いました。綺麗で立体的。でも儚さも感じます。そして、言葉がズシンと重いです。生と死を隣に感じながら読みました。2023/09/30




