内容説明
『横尾忠則 記憶の遠近術 篠山紀信』(1992年、講談社)から貴重な写真を厳選。その後に撮影された写真、関連作品なども加えた。
目次
ノスタルジアとのつきあい方(佐藤守弘)
「私のアイドル」から「記憶の遠近術」、そして…―横尾忠則と篠山紀信のコラボレーションについて(山本淳夫)
図版
資料
作品リスト
略歴
謝辞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
41
そのまま、篠山紀信が横尾忠則を撮った写真集。 横尾と彼のヒーローとの2ショット写真を並べてゆき、横尾の人物像を浮かび上がらせる手法。 好物の食べ物を「まとめ」に使う辺りが上手いなぁ。2024/01/28
MO
4
60年代からの横尾さんの写真が並ぶ。横尾さんってスターだな、って思っていたら子供からスターを描いていた。彼の本の中で、「その結果、天才とは自らが天才を演じることによって天才になった人達であることがわかりました」とある。横尾さんはきっとスターに憧れてスターを演じてスターになったんだと思った。2022/01/13
の
2
篠山紀信が撮った横尾忠則の写真による自叙伝。三島由紀夫、川上哲治、高倉健等々、ページをめくるたびに出てくる昭和のスター達とのツーショットが、横尾忠則をただのデザイナーではなく、彼らと同じ昭和のアイコンたらしめる理由付けになっている。写真に添えられた横尾自身の解説文が、自身のポップセンスに彼らが与えた影響を物語っており、ポップアートは社会性・社交性が無くては成立しないのだ。篠山とのインド紀行文もサイケデリックで読み応えがある。2015/03/18