芸術がいま地球にできること―平山郁夫対談集

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  • サイズ A5判/ページ数 301p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784875861997
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

内容説明

被爆体験から立ち上がり、文化による平和を旗印に世界を奔走する日本画家・平山郁夫。シルクロード、中国、北朝鮮…と、その行動力は、外交官を顔色なからしめるほど。武力によって世界は平和にはならない。終末的な文明衝突を避けるために、日本が芸術と文化によって、世界に対して未来に向けて何ができるか。著名文化人18人との対論から、行動の芸術家の素顔と思想が明らかになる。

目次

第1章 日本画家の道(vs阿川佐和子―戦争中、死を覚悟して絵を残そうと思いました;vs渡辺淳一―「八〇パーセントの才と八〇パーセントの努力」が芸術を生む;vs村上三島―一本の線にも人間性が出る、だから全人格で描く;vs深田祐介―日本画だからシルクロードのソウゲンや砂漠が描ける)
第2章 仏教伝来とシルクロード(vs司馬遼太郎―敦煌で法隆寺の壁画に出会いました;vs小宮悦子―地球規模でものを見て、日本のオリジナルを持つ;vsドナルド・キーン―仏教文化はアジアあけではありません)
第3章 日本文化の源流(vs梅原猛―日本人は一枚の木の葉に宇宙を観じ、美を感ずる;vs加藤周一―東洋が「分母」、日本はその「分子」です;vs江崎玲於奈―模倣の世紀に決別しよう;vs河合隼雄―砂漠の風景に何を見たかといえば、やはり「日本」でした)
第4章 国際社会と日本(vs宮崎緑―本当の国際交流とはエクスチェンジが必要なんです;vs三笠宮崇仁―日本はいつも国際情勢で変わってきた;vs小和田恒―新しい国際秩序に向けて日本は何ができるか;vs木村尚三郎―自分のことしか考えていない国はつぶれます)
第5章 東アジアの未来(vs余秋雨―文化芸術は、政治を乗り越えることができます;vs王毅―まずお互いに行ってみることが第一歩;vs王敏―千五百年の歴史を学びあい、心して平和を築こう)

著者等紹介

平山郁夫[ヒラヤマイクオ]
1930年広島県生まれ。東京美術学校日本画科卒業。前東京芸術大学学長。文化功労者・文化勲章受章。現在、日本美術院理事長、ユネスコ親善大使、日中友好協会会長。シルクロード各地を取材し精力的に創作活動を行うとともに、世界の文化財保護にも力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はる

16
平山郁夫と著名人との対談が続く。平山郁夫は、何回も何十回も中国やシルクロード周辺の国へ行き、知り、絵を描いたのだなと。何を描きたいか、しっかりと持っているとわかる。日本の文化は中国、インドなどからなるアジア文化の分子である。西洋文化と比べるのなら、母体はアジア全体と考えると、同じように歴史がある豊かな文化圏なのだということ。実際に目で見ているからこその言葉だと感じる。2020/02/01

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