内容説明
けがにもスランプにも負けず、連続出場の世界記録をうちたてたプロ野球選手・衣笠祥雄。その少年時代から、ユニホームをぬぐ日までのかがやける道のりを、切り絵の手法で描いた感動の絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
4
熱狂的な中日ファンの僕だけど、どの球団にも「チーム嫌いだけどあのひとだけは好き」って人がいた。巨人なら王さんであり江川でありカープなら津田や高橋慶彦、そして、衣笠。このカープの赤の表紙、大島絵本館で突然「呼ばれた」気がして手に取った本。なんだかゴリラチックな描き方で「尊敬する凄い選手」というよりは身近な笑顔のおじさんプレイヤーのような扱いなのだけれど、それも「凄い衣笠」をリアルタイムで感じる子たちがたくさんいた頃に出た絵本ならでは。亡くなる直前まで試合解説もされていたそうでなんだか早すぎます。切ないなあ。2018/04/24
吉田進み矢@絵本沼。
0
『中岡はどこぜよ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を獲った翌年の作品。物語は衣笠選手の伝記で、冒頭、1987年6月の2131試合連続出場記録達成のシーンからはじまる。そこから衣笠選手の生い立ち、野球人生へ物語は移行し、デビュー、努力、成功、スランプ、復活が描かれる。そして、あのシーンにも言及する。それは「江夏の21球」の一場面。男と男の、最高のエピソード。 https://ameblo.jp/yoshidasusumiya/entry-12370966890.html2018/04/25