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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
39
くもん出版からのシリーズ。挿し絵が美しいので、購入。宮沢賢治の作品は、イロイロな出版社から、出されてるので、挿し絵を楽しみながら、読むのもいい。本当の幸いとは?宮沢賢治生涯の想い、生死感が詰まったこの作品は、読書へと導いてくれた私にとって、大切な作品。この作品があったから、空っぽで、無気力な日々から救われた。私にとってのバイブル。2014/03/27
天の川
38
読友さんに東逸子さんの挿絵の『銀河鉄道の夜』を教えていただいて。東さんの透明感のある端正な挿絵に惚れ惚れしながら読みました。憧れの存在だったであろうカンパネルラの死出の旅にそれと知らず同行し、皆の本当のさいわいを探しに行こうと決意するジョバンニの成長。サソリの話はまさに宮沢賢治だなと、いつも思います。今回はYouTubeで宮沢賢治の「星めぐりの歌」を聴きながら。この歌も大好きです♪2015/06/13
❁Lei❁
26
高校の頃にこの、りんごの宇宙の中を走る汽車の絵をネットで見つけて、それからずっと印象に残っていました。ようやく私のものになってうれしい。ジョバンニとカムパネルラが、汽車の中で黒曜石の星座早見盤を眺めていたり、白鳥の停車場で降りて水素の川に手を浸したりしているところの挿絵が特に好きです。他にも、鳥捕りやアルビレオの観測所、サウザンクロスなど、まさに欲しい場面の絵が私の想像ぴったりに描かれていました。ぺらぺらめくってはぼおっと眺めているだけで幸せになれる本です。2024/09/02
❁Lei❁
20
みやけん誕生日に再読。いちばん好きなのは、白鳥の停車場に到着したシーンです。駅員もお客さんもいない白鳥の停車場は、なんとなく不気味なのに、不思議な魅力と懐かしさを感じます(今でいうリミナルスペースでしょう)。そんな駅で電車を降り、窓から見えていた水素の川へと走り出すジョバンニとカムパネラ。仲良しだった頃に戻ったような、たった二人だけの特別な時間です。ここの挿絵はすごく綺麗で、淡く光る川に照らされた二人の横顔には幸せな気持ちが溢れています。この限られた二人だけの幸福な瞬間が、美して切なくて、とても好きです。2025/08/27
テツ
20
僕が宮沢賢治好きだと知っている友人が挿絵が綺麗だと退院祝いにくれた一冊。心の底から大好きな美しい物語。ジョバンニとカムパネルラが乗り込む銀河鉄道。そこに乗り込み降りて行く人々との出逢いと別れ。そしてカムパネルラとの永遠の別れ。カムパネルラはジョバンニを導く光だった。ほんとうのさいわいに気づいたジョバンニはカムパネルラを失った世界でいったいこの後どう生きていったのか。「僕もうあんな大きな暗のなかだってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう」2016/06/07