内容説明
死と復活の背中あわせ。小学上級から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
31
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉 89年(平成元年)の税抜1408円の単行本初版。くもんのセミレーベル幻想文学館(全5巻)の4巻目で、対象は小学高学年以上。カフカ、ポーなど大御所の10短編を収録。ドイルのノンシリーズの短編「サノックス卿夫人の事件」はなかなかエグく、猟奇サスペンスの色濃い。ホームズ譚にも猟奇怪異話は少しあるが、この話は使えなかったのだな。ド・リラダン「死刑台の秘密」は、ギロチン刑になる男に、首が落ちた瞬間にして欲しい動作を依頼する医学者の話…まあ妥当な結末かな。★★★★☆☆2023/07/31
奥山 有為
11
おもしろかった。巻末の解説とか特に子供向けとは思えない内容になっているのがいい感じ。2017/02/26
hannahhannah
11
異常な話の短編集。タイトル通り常軌を逸した話が多い。シリーズ屈指のブルータリティ。カフカの残虐で不条理な「ハゲタカ」、名探偵ホームズを生んだドイルのエグい「サノックス卿夫人の事件」、ティークのダークなメルヘン「金髪のエックベルト」、ラヴクラフトの陰惨な「死体置き場」、ポーの自然の圧倒的な力を感じる「大うずメエルシュトレエム」が印象的だった。2016/06/19
クレソン
5
すこぶる楽しかった。サノックス卿夫人が短い中にぞわぞわワクワクする内容が盛りだくさんで1番好き。巻末解説の、腐乱死体などというワードにルビをふって小学生に読ませようとする姿勢も最高に好き。2017/10/29
kankoto
5
アンソロジー本。おぼまことさんはイラストです。91年に買ったまま読んでなかった(汗)カフカ・モーパッサン・ドイル・ラブクラフト・ティーク・梶井基次郎・シュウォッブ・ポー・バルザック・ヴィリエ・ド・リラダンの短編がおさめられている。小学生高学年用に編まれているので一休み的にするすると読んだ。ポーの「大うずメエルシュトレエム」が面白かった。2012/07/23