内容説明
日本文化の生いたちと特殊性をいきいきと再現して、ハイテクと国際摩擦の現代日本の基底を照らす文明論。縄文人のファッションから心の世界までイラストをまじえて再現。
目次
第1章 ファッション―飾りたてられた身体
第2章 食―自然の恵みと利用技術
第3章 村のくらし―家と家族と村の風景
第4章 心とからだ―精神世界とライフサイクル
第5章 縄文時代の終わる日―縄文人の異文化接触
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
351
著者は考古学者だが、従来のこの分野の研究者たちとはアプローチの方法を異にしている。すなわち、文化人類学の手法をそこに取り入れているのである。考古学は遺跡から発掘されたものを元に当時の生活や社会を考察するものだが、現代でもなお狩猟採集を主な生産手段とする人々、例えばオーストラリアのアボリジニや、ネイティブ・アメリカンの生活や文化を、対照とすることで創造力に確かさが加わるように思われる。少なくても、この人の描いて見せる縄文社会は実に生き生きとしているのである。少なくても私たちの縄文観を変えてくれることは確か。2021/10/07
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