内容説明
対立の文化が生んだ革新的文学を、オーツの文学への信念、深い学識、鋭い人間観察で読み解く。二元論を超越し、人間の心の深部に切り込み、10人の先見的作家、詩人の作品論から芸術家としての彼らの人生にまで迫った重厚な論考集。
目次
1 関係性の芸術―ヘンリー・ジェイムズとヴァージニア・ウルフ
2 敵意のある太陽―D.H.ロレンス詩集
3 ベケットの三部作における無秩序と秩序
4 自然主義文学の悪夢―ハリエット・アーノーの『人形を作る人』
5 ロマンティシズムの断末魔―シルヴィア・プラス詩集
6 フラナリー・オコナーの透徹する芸術
7 無意識の目的論―ノーマン・メイラーの芸術
8 石から、肉体のなかへ―ジェイムズ・ディッキーの想像力
9 カフカの楽園
著者等紹介
吉岡葉子[ヨシオカヨウコ]
1950年徳島県生まれ。1975年同志社大学大学院修士課程修了。現在、高知大学、高知県立大学の非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件