内容説明
鎌倉時代末期、後醍醐天皇により極秘裏に行われた倒幕祈願の祈祷、そこから歴史は急転していった。時代の転換に介在したといわれる火伏せ稲荷(茶枳尼天)の軌跡と、今につながる人びとの物語。
目次
第1章 鎌倉幕府を倒した火伏せ稲荷(自在寺の裏本尊、火伏せ稲荷;火伏せ稲荷と茶枳尼天;鎌倉幕府倒幕の原動力)
第2章 現代に続く物語(新田と足利;鎌倉幕府滅亡;建武の新政と南北朝時代;新田神社縁起;堀口氏のその後)
第3章 火伏せ稲荷と自在寺(自在寺建立の由来;火伏せ稲荷を譲り受ける;観音像を拝する霊骨殿)
第4章 石尊山と周辺の歴史・信仰(新田義貞里見出生説;石尊山周辺に残る神話の薫り;弘法足跡)
著者等紹介
堀口禅應[ホリグチゼンオウ]
群馬県生まれ。石川県金沢市の大乗寺専門僧堂にて修業した後、妙義・延命寺住職となる。その後独立して安中市・石尊山に自在寺を建立し、初代住職となる。後醍醐天皇が鎌倉幕府倒幕の祈祷で拝し、後に新田義貞から伝えられた火伏せ稲荷(茶枳尼天)を二十一代目として受け継ぎ、自在寺の裏本尊として祀っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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