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出版社内容情報
「冬はまな板の上に雪がたまるんや」
数百年の歴史をもつ伝統的朝市をたずねる著者の旅、今回訪れるのは――
・全国3大朝市のひとつで、多くの観光客が訪れる 輪島の朝市(石川県輪島市)
・350年の歴史を持つ、五箇山のふもと 福野の朝市(富山県南砺(なんと)市)
・「天空の城」をいただく城下町 越前大野(えちぜんおおの)の朝市(福井県大野市)
・能登半島の東端、海女さんたちの海の幸が並ぶ 飯田(いいだ)の朝市(石川県珠洲(すず)市)
目次
はじめに
I 朝嵐とっても気持ちいいもんや。 福野の朝市(富山県)
よういでた/野菜は朝どりやろ/蕗の塩漬け/里芋は無駄なく使いれる
冬は干し物を食べて栄養とったの/田んぼする馬
山の中まで行くから熊おるよ
II ここは楽しいとこやぞ 越前大野の朝市(福井県)
鷹の爪の厄除け/電車通らんとこから嫁にきたで
ほおずき/くりたけ、なかなかみつからんけど
ムカゴ、やっぱり天然ものはおいしい/アケビ食べてみておくれ、とうちゃん
渋柿の焼酎漬け/贅沢煮っていうんですよ
すこ/ずいぶん変わりました
私らの時代は馬といっしょ春まで冬眠ですよ/藁灰の干しゼンマイ
うちのおっかさんに褒められた/柿の皮で沢庵に黄色がつく
何でも心を込めて丹念に手を入れれば/今年は雪降らなんだ、早う春が来た
コシアブラとウルシ/篠座の真竹
III 今日も誰か来てくれんかな 珠洲飯田の朝市(石川県)
リンゴ昔からつくってるよ/今年はよう雨降って大根もよう太る
白丸の葱/昔はね、すごかったよ人
IV 冬はまな板の上に雪がたまるんや 輪島の朝市(石川県)
蕪すし/サザエの麴漬け/能登の祭りごと
フグの子は糠といしるで漬ける/サバの糠漬けは二通りあるね
今では夕市出るのは私一人になった/輪島のお魚、おいしいよ
冬はまな板の上に雪がたまるんや/魚は一日に二度揚がる
面様年頭/今日から初もん初売り/昔、舳倉島に住んどったがでね
蒸しアワビ/秋の行商/朝市しながら蒔絵しとった/昔は湯治宿
朝市はがき日記
「あとがき」にかえて
内容説明
千年の歴史をもつ朝市は、今も生活の中で息づいている。露店のおばちゃんのことばに耳をかたむけ、移り変わる四季が刻んだ彼女たちの表情をとらえた。輪島、珠洲飯田(石川県)、福野(富山県)、越前大野(福井県)をめぐる旅。
目次
1 朝嵐とっても気持ちいいもんや―福野の朝市(富山県)(ようおいでた;野菜は朝採りやろ ほか)
2 ここは楽しいとこやぞ―越前大野の朝市(福井県)(鷹の爪の厄除け;電車通らんとこから嫁にきたで ほか)
3 今日も誰か来てくれんかな―珠洲飯田の朝市(石川県)(リンゴ昔からつくってるよ;白丸の葱 ほか)
4 冬はまな板の上に雪がたまるんや―輪島の朝市(石川県)(蕪すし;サザエの麹漬け ほか)
著者等紹介
池田進一[イケダシンイチ]
写真家。1964年福岡県大牟田市生まれ。1992年日本写真芸術専門学校卒業。フォトジャーナリスト樋口健二氏に師事。公益社団法人日本写真家協会会員(JPS)。サラリーマン時代から伝統的な日本の朝市を訪ね、食文化と風土をテーマに取材を続けている。20年にわたる朝市取材の一部をまとめた『東北朝市紀行』(こぶし書房、2014年)を刊行し、新聞、雑誌、ラジオなどで大きな反響を呼んだ。写真展、雑誌掲載記事多数。現在写真家としてフリーランスで活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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