内容説明
「一国社会主義の建設は不可能であり、ただ世界革命の勝利をまってのみ完遂されうる」―スターリンに虐殺された悲劇の革命家トロツキー。彼の革命思想のガイストを、日本におけるスターリン主義批判のさきがけ対馬忠行が浮き彫りにする。対馬忠行の知られざる未発表論稿。
目次
恐慌と革命について
戦略と戦術について
永続革命論
ソヴィエト・その政策
ソ連国家について
レーニン死後のコミンテルンの批判者として
著者等紹介
対馬忠行[ツシマタダユキ]
1901‐1979。香川県生まれ。京都府立三中を中退後、アナキスト運動に参加。1925年、福本和夫の講演を聴き、マルクス主義への転向を決意。1928年処女論文「日本無産階級運動発達史」を発表し、日本資本主義論争に参加。1950年『スターリン主義批判』を刊行し、スターリン主義批判の先駆者の一人となる
松田政男[マツダマサオ]
評論家。1933年台北生まれ。1946年東京へ引き揚げ後の高校在学中に日本共産党に入党し職業革命家になる。1955年の六全協を経て、共産党神山派分裂後トロツキズムからアナーキズムへ接近し、第三世界革命論を基礎に直接行動を模索。未来社・現代思潮社などで編集者を務めつつ東京行動戦線、レボルト社などを主導。現在映画批評を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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