内容説明
総合計画の歴史においてエポックを画した東京都武蔵野市、岐阜県多治見市、北海道栗山町の総合計画をとりあげ、自治体再構築の中心課題となる総合計画の今日的意義を理論と手法に力点をおいて検証。行財政縮小時代の自治体課題に効果的に向き合うための総合計画の理論と手法の実務書!
目次
第1章 「武蔵野市方式」の継承と発展―第五期長期計画にみる(長野計画を基軸にした市政運営の現在;第五期長期計画の考え方とその役割;第五期長期計画の特徴(継承と発展))
第2章 総合計画の原点としての「武蔵野市長期計画」(歴史的文脈のなかで;『武蔵野・長期計画(昭和46~55年度)』
『調整計画(昭和49~53年度)』―その特徴をめぐって
おわりに―“行政”観念の転換を)
第3章 多治見市における総合計画の理念と手法(総合計画に基づく自律的な自治体運営;市政基本条例と第6次総合計画;総合計画における重層的な議論の重要性)
第4章 多治見市の総合計画と財務規範条例(健全な財政に関する条例の着想;健全な財政に関する条例の概要;健全な財政に関する条例のねらい)
第5章 総合計画条例と政策議会への展望―北海道栗山町の自治・議会・計画条例の意義(議会基本条例における政策・計画;自治体計画理論と先進自治体を学ぶ;議会が着目した総合計画の論点;自治・議会・計画の三新条例)
著者等紹介
神原勝[カンバラマサル]
北海道大学名誉教授。1943年北海道生まれ。中央大学法学部卒業、財団法人東京都政調査会研究員、財団法人地方自治総合研究所研究員を経て、1988年~2005年、北海道大学大学院法学研究科教授、2005年~2013年、北海学園大学法学部教授。専攻・自治体学
大矢野修[オオヤノオサム]
龍谷大学政策学部教授。1945年熊本県生まれ。月刊「地方自治通信」編集主幹、川崎市役所、龍谷大学法学部教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。