内容説明
代表作『冬の宿』を始め、時代の深奥を真摯に見つめた知二の文学。知性派作家の道程を辿る初の評伝。
目次
第1章 忘れ得ぬ風光―岡山と出雲
第2章 第二の故郷―野里小学校と姫路中学
第3章 「であ八さん」の青春―第八高等学校
第4章 金箔の門出「朱門」―東京帝大英文科と同人雑誌
第5章 『主知的文学論』の旗のもとに―「日独対抗競技」以後
第6章 道は晴れてあり―『冬の宿』以後
第7章 漂泊の味―ジャワ・上海
第8章 城と再生―『城』の周辺、渡欧
第9章 社会と文学―『日月の窓』と『白い塔』
第10章 死とよみがえり―『捕囚』まで