ジェンダーとエスニシティで読むアメリカ女性作家―周縁から境界へ

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  • サイズ B6判/ページ数 239,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875170778
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0098

内容説明

「境界」から「二重の声」を響かせるアメリカ女性作家たち。白人、黒人、日系、アジア系の人種の枠を超え、階級を超え、時代を超えて語りかける彼女たちの声に耳をかたむけ、発掘、再評価する8つの論考を収める。多様性を重んじ、矛盾や曖昧さにも開かれたフェミニズム批評の魅力が、ここに結晶する。

目次

1 一九世紀女性作家(女性作家における周縁性について―マーガレット・フラーの場合を中心に;「母性」の再定義―『アンクル・トムの小屋』とラディカル・フェミニズム;「織機の間の知性」―一九世紀ニューイングランド女性作家による「労働文学」)
2 二〇世紀女性作家(単一性の追求から多数性の受容へ―「女性版教養小説」としての『目覚め』と『彼らの目は神を見ていた』;エリカ・ジョング―「ペニス羨望」神話との格闘の果てに)
3 今日のアジア系アメリカ女性作家(「沈黙」と「語ること」―日系女性作家における母‐娘関係のテーマ;移動・越境・混血―最近の日系女性作家における新しい主体意識;切断と連続性―アジア系アメリカ女性移民作家における複数の自己)

著者等紹介

小林富久子[コバヤシフクコ]
早稲田大学教育学部教授。大阪外国語大学、ノースカロライナ大学卒業。早稲田大学文学研究科博士課程満期退学。ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校にて訪問学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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