内容説明
タレス以来、プラトンやアリストテレスをはじめ多彩な哲学者を輩出した古代ギリシア。新プラトン派の哲学者の名を付した「ポルフィリオスの樹」は、古代ギリシア論理学&哲学のエッセンスを示す図として、剪定されながらも後代の青洋思想の根幹をつらぬいてきた。古代ギリシアから中世の神学全盛時代をへて近代科学の誕生、記号論理学や論理実証主義の発展など、西洋思想史をつらぬく抽象構造をさぐり、健全な思考への道を示す。
目次
第1部 正統の西洋哲学(筆者の素性からお話します;ポルフィリオスの樹の図をご存知ですか;ポルフィリオスの樹はギリシア哲学の総決算を表した便利な図です;ポルフィリオスの樹は時代が進むにつれて剪定が必要になります;神と実体と精神という三つの要素を捨ててしまうとポルフィリオスの樹はスリムな姿になります ほか)
第2部 傍流の西洋哲学(カントの哲学;ヘーゲルの哲学;マルクスの思考法;レーニン・スターリンの思考法)
著者等紹介
山下正男[ヤマシタマサオ]
1931年生まれ。京都大学人文科学研究所名誉教授。著書の他、翻訳書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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