内容説明
こんどのお正月、どんな“しめかざり”を飾りますか?新たな年にすがすがしくトシガミ様をお迎えしようとなにかとせわしない年末も、しめかざりを付けて準備万端。通常、紙垂、橙、譲葉、裏白などで彩られるしめかざりですが、本書では、それらの装飾を取りはずし、しめかざりの飾らない姿、藁が象る「素のかたち」に込められた土地の祈りと人々の願いを読み解きます。
目次
1 しめかざりのかたち(宝珠―恵みの雨、水の波紋;打出の小槌―「春」を込めて豊作を願う;松竹梅―神を待つ吉祥のしるし ほか)
2 しめかざり探訪(山形県―稲作の苦難の歴史を超えて「俵じめ」に新年のエネルギーを蓄える;埼玉県―旧家の家長が代々受け継ぐ、あたりまえの「正月準備」;香川県―漁網を持つ手で稲藁を綯い、大漁と安全の願いをこめる ほか)
3 しめかざりを知る(構造―綯い、作り、飾る…藁の縄目に思いを込めて;装飾―扇・橙・海老・護葉…装飾それぞれにも意味が宿る;これまでとこれからの道―人、土地、時間を結び、しめかざりはこれからも引き継がれる ほか)
著者等紹介
森須磨子[モリスマコ]
1970年、香川県生まれ。幼少期を愛媛で過ごした後に東京へ。武蔵野美術大学へ進み、その卒業制作により「しめかざり」への興味をいだくようになる。同大学院造形研究科修了、同大学助手を務めながら、しめかざりの研究にも本格的に取り組み始め、2003年に独立。グラフィックデザインの仕事を続けながら全国各地へのしめかざり探訪を続ける。講座やTV・ラジオで「しめかざり」について語る機会も多くなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
就寝30分前
にがうり
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遠い日