出版社内容情報
小中高をつなぐ英語教育の視点とは何か
小学校において英語が教科化され、小・中・高をつなぐ英語教育の在り方が求められています。21世紀の英語教育は「コミュニケーション重視」の名のもとに「話せる英語」に特化され、大学入試への民間試験の導入は阻止されたものの、東京都では高校入試に「英語を話す」ことが導入され、全国に広がっていくことが予想されます。
本特集では小学校から高校までの英語教育を貫く視点を足元から創っていくことを目指しました。その縦の柱として英語固有の課題である教材内容、音声、文法そして自己表現を立て、横の柱として学力と学習集団(仲間づくり)、学習方法、支援の必要な子どもたち、人権・環境・平和等の人類の課題を位置付けるものです。それを具現化するのが教科書であり、副教材です。デジタル化がすすみ、学習内容がますます映像化される中で、子どもたちの英語学力の剥落と無機質化が心配されます。
今年は小学校の改訂された教科書が使われ始めた年であると同時に、中学校の教科書が採択される年です。小中をつなぐという点から大いに注目されます。今こそ小学校から高校までの英語教育をむすぶ基本を明らかにします。