内容説明
幕末から明治にかけての経済混乱期に一介の商人から「三井の大番頭」へと昇り、「三井」の窮状を救い三井銀行設立に尽力するなど、激動の時代をかけぬけた三野村利左衛門の生きた姿を、渋沢栄一、大隈重信らとの交流を交えながら描く人間史!
目次
第1章 両替屋・紀伊國屋利八の誕生
第2章 幕府御用金一件
第3章 銀札及び御勘定所銀札等の紙幣発行の経緯
第4章 幕府倒壊‐新政府始動期―江戸三井御用所の危機と利左衛門
第5章 太政官札と商法司
第6章 通商司の創設と開拓使
第7章 開墾会社設立
第8章 銀行開設
第9章 営繕会議所
第10章 利左衛門終焉と逸話
著者等紹介
永峯光寿[ナガミネミツトシ]
1893(明治26)年~1942(昭和17)年。1918(大正7)年、國學院大學国史科卒業後、東京都墨田区向島の三囲(みめぐり)神社宮司となる。江戸の歴史、文化に造詣が深く、江戸・東京ならびに近郷の古文書を調査し、専門雑誌に論文を発表するなどの歴史研究者でもあった
三野村暢禧[ミノムラノブヨシ]
1943(昭和18)年、東京に生まれる。拓殖大学名誉教授。東京都立大学大学院社会科学研究科経済政策専攻博士課程単位取得満期退学。川崎市立高校の全日制及び定時制で社会科政治経済担当の高校教諭を11年勤め、拓殖大学政経学部で大学教員を34年、経済原論、社会経済学、環境経済学、ゼミナールなどを担当、2011年、定年退職した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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